美容室にくるこんなSEO業者は怪しい。その傾向と対応方法について。

SEO, ホームページ運用

ホームページを保守させて頂いている美容室やエステサロン・ネイルサロン様から「ホームページのSEO対策をしませんか?」という電話が業者からかかってくるという連絡をいただきます。SEOを専門に事業としている会社はたくさんあり、手法も様々です。

しかしお金だけ請求されて、実際の対策をあまりされていなかったり、Googleからペナルティを受ける可能性のあるやり方をされている業者もあるので注意が必要です。過去にお聞きしたり、直接やりとりを任して頂いたときの実話を元に情報をお届けします。

 

 

SEO対策とは

例えば「名古屋市 美容院」などという検索ワードで1ページ目に表示されるようにするような対策を言います。SEO=サーチエンジンオプティマイゼーション=検索エンジン最適化という意味です。

 

なぜSEO対策が必要なのか?

店名以外のキーワードで上位表示され、ホームページに流入を見込むことが出来れば見込みユーザーのアクセス数UPを期待することができます。このユーザーがお店に興味をもってくれれば、新規客として来店される可能性がありますので、上位表示されるにこした事がありません。

 

用心が必要。ペナルティを受けると大変!?

落下

意図的に上位表示させるために、以前からたくさんの手法で対策がこうじられてきました。集客に直結するので当然ですね。ただし、以前は通用していたやり方が今では、逆にペナルティを受ける場合があります。ペナルティを受けた場合、圏外にとばされる場合があります。こうなると元に戻すのに大変な労力を使うことになり、元も子もありません。いわゆる「ブラックハット」と言われるやり方は、外部の業者がやる事とはいえ「知らなかった」でなんとかなるものでもありませんので注意が必要です。

 

正しい運営を心がける

【ウェブマスター向けガイドライン(品質に関するガイドライン)】でも基本的なガイドラインが掲載されています。

ガイドライン

出典:ウェブマスター向けガイドライン

 

 

怪しいSEO業者のアプローチ例

 

 「弊社の管理している何百サイトからリンクを一斉にはります!」

リンク

このパターンが一番危ないですね。以前はリンク数が効果的な時代がありました。SEO業者もリンクをはるためだけのサイトをたくさん用意しウリとしていました。しかし、今では低品質なサイトからのリンクは、逆効果になってしまいます。(ちゃんとしたサイトなどからの自然なリンクは問題ありません)

【対応例】「リンクされるサイトをすべて教えてください」と伝えると良いと思います。「営業秘密です」と返される場合がありますが、リンク元は後から調べることも出来ますので、何も情報を教えてくれない業者は怪しいです。

 

「ページの見た目は変えませんが、データ上でSEO対策するのでサーバー情報を教えてください!」

アイコン

このパターンの時は、変えるのごく一部の場合が多いです。見出し(h1など)、タイトル、ディスクリプション、キーワードといったタグの変更です。また、悪質な場合「隠しテキスト」というユーザーから見えないようにして、ソースコードにテキストを設置する場合があります。見出しタグやタイトルタグは、今でも上位表示に影響を及ぼしやすいタグですが、作業量はそれほど多くありません。(ページ数が多いと大変です)

こういった場合で、あまりにも高額(月何十万)といった場合は、お断りを前提に考えましょう。

【対応例】「サーバー情報は教えれないので、修正箇所をホームページ管理会社に伝えるので教えてください」とお伝えください。「営業秘密です」と返される場合がありますが、その場合はリスクが伴いますので、お断りするのが無難です。適正な料金で対応される業者もありますので、その場合は依頼する価値がある場合もあります。

 

「月々15000円の2年契約です。今よりも順位アップはお約束します!」

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15000円は非常に安いですが、2年縛りは要注意です。そもそも15000円で出来る対策はしれています。ちょっとした対策を最初に行い、その後は何もせず放置する業者が存在します。SEOの業界では「安かろう悪かろう」が当てはまる事を前提に考えておいた方が良いでしょう。

【対応例】「毎月の実施策と順位変動をレポートでもらえますか?」とお伝えいただくと嫌がられる傾向にあります。毎月何かをする訳ではないからです。了承を得た場合でも、口約束だけでなく契約書に記載することを条件に提示しましょう。

 

「専門の担当者がいますのでご安心ください!」

人アイコン

このフレーズ自体は何も問題はありませんが、悪質なSEO業者の担当営業は、変わりやすい傾向にあります。契約後に連絡をしたら退職している事も珍しくありません。何も分からない新人営業マンや、自信が無いSEO対策というサービスであっても、悪気なく提案している場合があります。

【対応例】「入社して何年目ですか?専門の人と一緒に来てくれますか?」と伝えましょう。判断は難しいですが、「来てくれている人(その業者の営業担当)が熱心だから」という理由で判断すると後々何がおこるか分かりません。

 

SEO対策を依頼する場合

狙ったキーワードで上位に表示させるのは、簡単ば場合もあれば非常に難しい場合もあります。難しい場合ほど料金が高くなりますが、そんな時ほど手間や時間がかかります。そうなれば料金が高くなってしまいます。実は、しっかりとしたSEO業者ほど料金が高い傾向にあります。(単純にぼったくりの業者も存在しますが)

SEO対策は専門的な内容になりますので、一般の方が聞いても判断しにくいのが現状です。契約をする前に保守管理をしている会社や、Webに精通した信頼のおける方に相談してから判断するのが良いでしょう。

 

 

最後に

私自身Webマーケティングに関わる中で思うことは、小手先のテクニックでSEO対策をするというよりも、「良質なオリジナルのコンテンツを作り続ける」という地道な運営をすることで上位表示を狙っていく事の方が良いと感じています。

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長沼 大樹

メディア運営・分析・LPO・WEB広告などにおいて、様々な企業のWebマーケティングをサポート。Google AdWords 認定資格保持。Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)保持。

2018年2月9日SEO, ホームページ運用

Posted by 長沼 大樹