美容室のホームページ競合店調査で他店より良いWEBサイト運営を目指す
消費者は、初めての美容室に行く前にインターネットで調べてから来店する傾向があります。検索サイトであったり、ホームページであったり、ブログであったり様々です。検索サイトの場合は、掲載できるコンテンツのカテゴリーや量に縛りがありますが、自店のホームページは自由に構築することができます。
新規集客するためには、まだお店に来店された事のないユーザーが自店の情報を見た時に、掲載情報において他店より上回っている必要があります。ここでは、自店のサイトにおいて競合店調査のポイントをご紹介します。
調査内容① 競合店をピックアップ
リアルの競合店とインターネット上での競合店は、多少違う場合があります。実際には流行っているのにWEBには力を入れていない。逆に実際には流行っていないのにWEBに力を入れていて、ネットから集客をしている場合があります。競合店調査をする場合は、この両方の目線をもって調査するお店をピックアップしましょう。
お店のコンセプトやエリアによって競合店の数は変わりますが、数店舗を目安に調査できるとその後検討材料として活用しやすくなります。競合店が多い場合は、「コンセプト」「ターゲット」「料金体系」「ウリのメニューや技術」が自店と似ているところを優先的にピックアップできると良いと思います。
調査内容② 競合店の概要を知る
調査してから他店に勝つための取組みを行います。しかし、この取組みを考え、アクションにうつし、検証を行うのは多くの場合複数人で行われています。関わる方である程度の共通認識をもっておく必要がありますので、どういったお店なのかを記載しておきましょう。また、美容業界ではトータルビューティーの流れがありますので、どういったメニューを取り扱っているかでホームページの打ち出しやプロモーションも変わってきます。
- 規模
- コンセプト
- 技術
- メニュー
- 空間
調査内容③ SEO(上位表示させたいキーワードと順位)
ユーザーが検索した時に自店のサイトが1ページ目に表示させたいワードがあると思います。「地域名 美容室」「ヘッドスパ 地域名」などです。こういった重点ワードの対策では、1ページ目が難しい場合でも3ページ目までに表示させたいものです。※キーワードによって難易度が異なりますので、難しい場合にはSEO対策用の料金や専門の業者さんへの依頼が必要な場合もでてきます。
- キーワード
- 競合店の順位
調査内容④ WEBサイトの比較
他店のホームページの状況を知るための、正確なアクセス解析をすることは厳しいですが、外部の人間でもわかることがあります。いつから運営されているサイトなのか?どれぐらいのボリュームなのか?ユーザビリティはどうなのか?WEB予約などの仕組みは導入されているのか?などです。こういった事を調査する事によってホームページへの力の入れ具合を予想することにも繋がります。
- ドメイン取得日
- 被リンク数
- インデックス数
- スマホ最適化
- WEB予約 など
調査内容⑤ コンテンツの有無
美容室のホームページでは「ヘアスタイル」「スタッフ情報」「メニュー」「ショップ(アクセス)」ページは一般的に用意されています。しかし、「ヘアスタイル」「スタッフ情報」に関しては、どこまで詳細に掲載しているのか?他スタイルや他コンテンツの連動性があるのか?といった点で見ると大きく変わってきます。また、クーポン(キャンペーン)ページやWEB予約は検索サイトなどにリンクがはられている場合も多くあります。ブログにしても、外部サービス(アメブロなど)を利用しているのかサイト内で運営しているのかで、考え方が変わります。コンテンツの有無と合わせて力を入れているポイントを抽出できると良いでしょう。
- ヘアースタイル
- スタッフの詳細ページ
- クーポン
- サイト内ブログ など
調査内容⑥ WEBプロモーション
リスティングなどのネット広告に力を入れている場合、SEOやコンテンツボリュームに関わらずアクセスを稼いでいる場合があります。また、SNSの活用によってホームページへの導線がふえ、WEBでのユーザーとの接触頻度が高まります。WEBプロモーションとオフラインでのプロモーション(雑誌掲載や折込チラシ・紹介企画など)が上手く絡むと成果が期待できそうです。
- ネット広告
- FACEBOOKページ
- その他SNS(Twitter、LINE@、インスタグラムなど)
その他
特記事項などを抽出しておきましょう。気になっている点などをあげておくと検討材料として活用することも可能です。
まとめ
競合店調査をする事によって、自店のホームページ運営の課題が多少なりとも見えてくるはずです。ターゲットユーザーにたくさんアクセスしてもらう為の課題。訪問されてから見てほしい情報までスムーズに辿りついてもらう為の課題。コンテンツにアクセスされてから「良いな」と思ってもらう為の課題。そこから来店してもらう為の課題。一つひとつクリアする為のPDCAをまわして、集客に結びつくホームページ運営が出来ると良いなと思います。
長沼 大樹
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