【ブログ集客の手順】明日から実践するコンテンツマーケティング
ブログは企業や店舗で更新するのはもちろん、個人単位でも販促活動やブランディングの一つとしてよく活用されています。ブログの種類も様々なものがありオフィシャルサイト内で更新しているものもあれば、外部ブログサービスなどを利用されている企業もあります。それぞれのブログメディアによって特徴がありますので、理解した上で最適なブログメディア(ツールやシステム含む)を選定し運営できると良いですね。
実際にブログを更新し、集客や売上UPに繋がっている企業もあれば、中々上手く成果に結びついていない企業もあると思います。ブログというメディアを活用して成果を出すためにはどんなポイントをおさえ手順をふんでいくと良いのでしょうか。ここでは、参考手順として10のポイントをご紹介します。
目的の確認。なぜブログをするのか…
新規客の開拓?既存客への情報提供?スタッフや商品を知ってもらう為?キャンペーンの告知?ブランドイメージを発信?とりあえずブログした方が良いと言われてるから?… etc
ホームページのコンテンツを専門業者に依頼して作るのに比べ、ブログは簡単に更新することができます。最新の情報をある程度のボリュームをもたせてスピーディーに発信することが出来るのも強みです。そして、文章や画像・動画などの掲載情報の自由度が比較的高いのも特徴です。
そのため、どういった目的で誰に対してどのような情報を届けたいのか明確にしておかなければ、ブログの内容にブレが生じてしまいます。「なぜブログをするのか?」を会社(お店)として設定し運営者(更新担当)と共通認識を持って取り組むことが大切になります。
【手順1】見てもらいたい人(ペルソナ)を作成してみよう
まずは、どんな人にブログを見てもらいたい(アクセスしてもらいたい)かを考えてみましょう。見てもらいたい人が明確なほどブログの内容もイメージしやすくなりますので、大雑把なターゲット設定ではなく、明確な人物像を設定できると良いでしょう。
【手順2】見てもらいたい人(ペルソナ)の行動を想定してみよう
ペルソナを作成した後は、その人物像が「どのような行動をとり」「どのような情報を欲しているのか」「情報収集は何からしているのか」を想定してみましょう。そうする事でブログに書く内容はもちろん、発信の方法が変わってきます。
参考:美容室のカスタマージャーニーマップ作成の目的と事例をご紹介
運用準備。どんなブログを更新していくか…
コンテンツマーケティングをするにあたって、大枠を決めてから運用をするとブログの全体感がブレずに更新することができます。
【手順3】ブログは独自ドメインで更新しよう
ブログと言っても『無料ブログサービス』もあれば『ポータルサイトなどのブログ』もあります。それぞれに良さはありますが、コンテンツマーケティングを実践する為には独自ドメインでブログを運営される事をおすすめします。
外部サービスやポータルサイトではどうしても制限があり、運営会社の都合に合わせなければいけません。特に外部の無料のブログサービスなどは広告が出ることも多く自社の競合の広告が出ていてもおかしくありません。また、ポータルサイトなどは契約をやめたり、サービスが停止してしまうとせっかく公開していたブログも削除されてしまいます。
ブログはSNSのような時系列に強いメディアと違いストックメディアと言われています。ネット上に常に存在することで、いつ検索に引っかかってもおかしくありません。独自ドメインで自社の財産となるブログを育てていきましょう。
【手順4】ブログのガイドラインを作成しよう
ブログの運営は複数の人が関わってすることも多く、また担当者が変わることもあります。常に同じ人がブログ記事を書くという訳ではありませんので、一定のテンションを保った内容にしておく方がユーザーが読みやすくなります。(例えば、絵文字や色をたくさん使う人がいたり、中央揃えでする人と左揃えでする人がいたりすると、続けて読むユーザーが戸惑ってしまいます。)
あまりカタくなってしまうと、文章を書きにくくなってしまいますが、ある程度のガイドラインを設けておけると良いでしょう。その中でも掲載ボリューム(文字数など)は特に大事になってきます。
【手順5】ペルソナが知りたい事を発信しよう
ターゲットとなるペルソナは、自社の商品やサービスを受けることでどんな悩みが解決できるのでしょうか?また欲求が叶えられるのでしょうか?自社の商品やサービスを欲しい人は、直接会社名(店舗名)や商品名などを検索して自社のサイトに訪問します。知名度があったり、他のメディアで情報が発信できていると良いかもしれません。
自社の商品やサービスを知らない人を新規客として開拓しようと思った場合、商品名やサービス名でなくユーザーの悩みを解決する手段を訴求する事で、結果として購入や来店に繋がります。ペルソナの悩みや課題をブログで発信する事がコンテンツマーケティング成功の第一歩です。
例えば、スポーツ関連商品を販売するお店の場合、お客様はスポーツウェアが欲しいのはなく、健康な体が欲しいのかもしれません。そういったユーザーに自店の商品が「健康を手に入れる」ためにどう関連するのかを訴求できれば、ユーザーは自店の商品に興味がわくはずです。
ペルソナが知りたい事を抽出する取組み例
- 例)日常の業務でお客様からいただく質問に対してアンサー記事を更新する
- 例)KJ法を使ってユーザーニーズをカテゴリー分けしてみる
- 例)お客様のベネフィットをシリーズ化するブログを検討する
【手順6】ブログの更新計画をたてよう
ブログでコンテンツマーケティングをしていく上で、更新回数は重要な指標になってきます。数が多いに越したことはないですが、ブログ記事のクオリティを保った状態で更新する事が大切です。また、更新回数や更新日などを決めておかないとズルズルと更新頻度が落ちてきがちです。特に業務を兼任でされている方がほとんどだと思いますので、どうしても目の前の締め切りが迫られた業務を優先してしまいます。
例えば、どんな内容(カテゴリー)の記事をいつまでに公開するのか設定しておくと、普段から情報を収集しやすくなります。【手順5】で抽出したペルソナが知りたい事をもとに計画をたてれると良いでしょう。
運用開始。更新時のポイントとは…
同じような内容でも検索上位に表示されるブログと、なかなか検索にかからないブログがあります。ちょっとしたポイントをおさえるだけでも表示順位が変わることがありますので、最低限おさえておくべきポイントを整理しておきましょう。
【手順7】ブログを書く時はターゲットキーワードを決めておこう
ブログを書くにあたってキーワードを2〜5つほど決めておきましょう。そのキーワードをブログタイトルや本文に入れておくことで、ユーザーの目にとまりやすく、検索にひっかける可能性があがります。ただし、あまりにもニーズの無いキーワード(クエリ)や突拍子のないキーワード(クエリ)を設定すると、ユーザーにヒットしにくくなりますので実際にネット上でどういった風に検索されているか、そのキーワードと関連するサイトにどんなものがあるか確認してからブログを書けると良いでしょう。
1.一緒に検索されているキーワードを確認する
参考:一緒に検索されているキーワードは?と思った時はグッドキーワードで調査!
2.Googleトレンドで需要変化を確認する
参考:美容室広報(WEB)担当者のGoogleトレンドの使い方
3.実際にキーワードを検索して競合を確認する
【手順8】タグを意識して文章構成しよう
SEOで言われているタグは、色々とありますが特に下記3点のタグは重要度の高いタグになります。検索順位もそうですが、タイトルやディスクリプションはクリック率にも影響しますので、ポイントをおさえて構成できると良いでしょう。
タイトルタグ
ブログのタイトルにあたる文章です。30文字前後でブログの内容が分かるのはもちろん、検索された時に表示される文章でもありますので少しでもクリックしたくなる文章に出来ると良いでしょう。
参考:ブログで出来る美容室のSEO対策。ここだけは押さえておきたい基本ポイント
descriptionメタタグ
今ではSEOにほとんど影響が無くなったと言われるdescriptionタグですが、検索された時に表示される可能性の高い文章です。ユーザーはタイトルの文言と合わせてこの文章も見ている傾向が高いので、少しでもクリックしたくなる文章に出来ると良いでしょう。
見出しタグ
本文中の文章で、大見出し・中見出し・小見出しなどをつける事で、読みやすく理解しやすい文章構成になります。これは実際のユーザーだけでなく、クローラーに対しても同じ事が言えます。
参考:SEOやUXにも影響するブログの見出しタグ(h1〜)の使い方・書き方
【手順9】公開後はメルマガやSNSなどでシェアしよう
せっかく公開したブログも見てもらえなくては意味がありません。たまに「このブログは面白くないからPVが少ない」という方がいますが、面白い面白くない以前に、アクセスしてもらって無い事がPVが少ないという結果になっているだけです。
初めてブログにアクセスされる時の主な導線は「検索で表示された記事をクリック」「SNSでシェアされたリンクをクリック」「何かしらのリンク」などです。1人でも多くのユーザーに見てもらう為には、SNSからの流入はおさえておくべき導線です。OGP設定をし各SNSで投稿しましょう。
振り返り。ブログの成果と改善点は…
利用しているブログサービスによってどういったアクセス解析が出来るかは異なります。設定に自由度がある場合は、日本で一番多く使われているアクセス解析ツールに『Googkeアナリティクス』というものがありますので、このツールをおすすめします。大変優秀なのに無料で利用できるという有り難いツールです。数値データを基に成果検証をし、今後に繋げれると良いでしょう。
【手順10】アクセス解析をして成果や改善点を抽出しよう
公開しているブログがどれぐらいの人たちに見られているか確認しましょう。PV数は単純ですがライターのモチベーションに繋がりやすい傾向にあります。ただPV数だけを指標にしても目的を達成できるとは限りません。目的に合わせた指標を設定しPDCAをまわせると良いでしょう。
- ブログがどれだけコンバージョンに繋がっているのか?
- 検索で流入してきたのか?SNSで流入してきたのか?
- ブログ毎の直帰率や滞在時間はどれぐらいなのか?
- ターゲットキーワードに対してブログの表示順位はどうなっているのか?
- ブログのクリック率はどうなのか? etc
参考:ブログキーワードのSEO効果をGoogleアナリティクスで確認する方法
まとめ
今回の記事では、ブログを活用したコンテンツマーケティングの取組みを、出来るだけ体系的に取り組めるよう手順としてまとめさせて頂きました。実際にこれまで様々な企業やお店で実施している内容となります。読んで頂いた方の参考になればなによりです。
長沼 大樹
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