ホームページ集客 | キーワードのアクセス解析と課題抽出方法①

SEO, アクセス解析, ホームページ運用

「ホームページを見た!」という来店動機のお客様を増やすための取り組みとして欠かせないのがアクセス解析です。ホームページが集客に結びついているかどうか計測する手段の一つとしてあるのが、サイト内でのゴール(美容室の場合はWEB予約クリックや電話番号のタップなど)設定をする方法があります。そして、ゴールするユーザーの数を増やすための課題の一つは「アクセス(セッション)数を増やす」というものがあります。

今回は、その「アクセス(セッション)数を増やす」の1つとして、キーワードを検索してホームページに訪れるユーザーの解析方法をご紹介します。Googleアナリティクスを活用し、アクセス解析から課題抽出と改善策を見いだすことによって、結果的にゴールする方が増える可能性があがってきます。

Googleアナリティクスでキーワードを確認

オーガニック検索トラフィックで流入キーワードをチェック

Googleアナリティクスに何度かログインした事のある方なら一度は見たことがある項目だと思います。この「オーガニック検索トラフィック」では、どんなキーワードを検索した、自店のサイトにユーザーが訪れたのかを確認することができます。

【集客⇒キャンペーン⇒オーガニック検索トラフィック】で表示してみましょう。

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[1.not provided]は、Googleが暗号化していることによって解読できないキーワードです。2012年からはじまったこの暗号化も、今では全体の50%以上をしめるサイトが多々あります。分析する人にとっては正確な現状を把握することが以前より難しくなりました。

流入数の多い順に上位10キーワードが表示されています。現状を確認する上では、他に流入しているキーワードも確認したいので、11位以下を表示させます。画面右下の「表示する行数」というところで表示数を増やすことができます。美容室の流入キーワードを見ていると、上位にランキングされているワードの多くは店名が入っている傾向にあります。美容室のサイトで他によく登場するキーワードは下記のようなものです。

  • 美容室、美容院
  • 〇〇市といった地域名
  • スタイリスト名     etc

上記ワード以外に、技術名やメニュー名(ヘッドスパや〇〇カラーなど)で流入している場合は、コンテンツをしっかり作りこまれている傾向にあります。店名が入ったキーワード(2ワード以上の組合せも含む)は、お店のことを知っているユーザーですので、すでに顧客の可能性が高いと考えられます。もしくは、「口コミ」や「他の媒体(雑誌やチラシなど)」でお店の事を知り、興味をもったユーザーではないでしょうか。

ホームページでアクセスを上げるには、「店名」以外のキーワードでも流入をたくさん見込みたいものです。今回の記事では、まず現状流入しているキーワードを確認するところまでにします。

 

検索クエリで流入前のキーワードの状態を知る

次に「検索クエリ」を確認してみましょう。この項目は、あらかじめSearch Console(旧WEBマスターツール)と関連付けし、連動(連携)しておく必要があります。連動していない場合は、Search Consoleから直接確認することができますが、Googleアナリティクスからチェックできると便利ですので設定をしておくと良いでしょう。

【集客⇒検索エンジン最適化⇒検索クエリ】で表示することができます。

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※キーワードを隠していますが、実際にはキーワードが表示されています。

ここでは、「検索クエリ(キーワード)」に対して指標が4つ表示されます。「表示回数」「クリック数」「平均掲載順位」「クリック率」です。ここで表示される「検索クエリ(キーワード)」は、先ほどの「オーガニック検索トラフィック」と違い、【not provided】で分からなかったキーワードが分かります。ですので、キーワードに対しての数値が異なります。(この他にも異なる理由はいくつかありますが今回は省略します)

キーワードに対して4つの指標である「表示回数」「クリック数」「平均掲載順位」「クリック率」が表示されるのってすごい事なんです。簡単に言うと、ホームページにアクセスする前の状態が分かるのです。

表示回数・・・何かしらのキーワードで検索した時に表示された回数を指します。自店のホームページをクリックして流入していなくても何回表示されたかということです。インプレッション数という言い方もあります。

クリック数・・・何かしらのキーワードで検索した時にクリックされた数を指します。これは、そのキーワードに対しての流入数のことですので、意味としては、先ほどの画面「オーガニック検索トラフィック」と同じです。

平均掲載順位・・・そのキーワードに対して表示された順位です。例えば[ 2.0 ]であれば、平均で1ページ目の上から2番目に表示されています。[ 15 ]であれば2ページ目の上から5番目に表示されています。

クリック率・・・表示された回数に対してクリックされた率のことです。

 

まとめると、どのキーワードが平均で何番目にいて、どれぐらい表示されていて、それぞれ何回クリックされているのかが分かります。ちょっと怖いですねw

 

検索キーワードの課題点抽出方法

①表示はされているがクリックされていない

下図では、「オーガニックシャンプー」という検索クエリ(キーワード)に対して110回表示されています。平均掲載順位も4.3で1ページに表示されています。しかしクリック数は0です。(※キーワードは仮のものに変更しています。)

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これは、表示された時の文章にクリックされるだけの魅力が無かった可能性が高いかもしれません。試しに「オーガニックシャンプーで検索すると、1ページ目には下記サイトが表示されました。(当サイトとは関係のないサイトです)

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青い文章がそのサイトのページのタイトルを表しています。緑はホームページのURLです。その下の文章はページの説明文といった感じです。この「タイトル」と「説明文」は、サイト側で設定することができます。(設定したからといって100%表示されるわけではありませんが)

この2つの文章を魅力的なものに改善することによって、クリック数をあげることが見込めそうです。

 

②表示回数は少ないがクリック率が高い

下図では、「トリートメント 洗い流さない」という検索クエリ(キーワード)に対して35回表示されています。平均掲載順位も1.0で1ページに表示されています。そしてクリック率が34.29%です。(※キーワードは仮のものに変更しています。)

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平均掲載順位が1.0ということもあり非常にクリック率が高くなっています。表示回数が少ないのは、「検索ボリュームが少ない」ということが予想できます。ここで注目は、「洗い流さないトリートメント(仮)」に対して、『検索において競合が少ない(強くない)のではないか』ということです。

上位表示しやすいキーワードの可能性がありますので、「洗い流さないトリートメント(仮)」と他のキーワードを組み合わせたもので上位表示を狙っても良いかもしれません。例えば「洗い流さないトリートメント オイル」などです。

ただし見極めのポイントをおさえておきましょう。上位表示されているにも関わらず、表示回数が少ないという事は、ニッチなキーワードの可能性が高いです。コンテンツを作りこむ価値があるのか?ブログで記事をかくのか?ネット広告ですいあげるのか?時間や制作に対してのコストと効果を見極めることが大切です。

 

まとめ

今回は、Googleアナリティクスでチェックできるキーワードから課題抽出をしてみました。2つの方法は、比較的簡単な分析になりますので、慣れていない方にもおすすめです。

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長沼 大樹

メディア運営・分析・LPO・WEB広告などにおいて、様々な企業のWebマーケティングをサポート。Google AdWords 認定資格保持。Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)保持。

2018年3月19日SEO, アクセス解析, ホームページ運用

Posted by 長沼 大樹