美容室・美容師さんがブログで読者を惹きつける7パターンの鉄板カテゴリー

ホームページ運用

「ブログってどんな内容書いたら良いの?」というご質問をいただくことがあります。また「とりあえず更新はしてるけど、いまいち効果を感じられない」だったり、「同じような内容ばかりになっちゃうんだよね」といったお声もお聞きします。

私は、美容業界の広告代理店のWebマーケティング部に所属しておりますので、美容師さんのブログを結構読んでいます。美容師さんが書かれたブログ記事のチェック業務もあり、同時にアクセス解析もしていますので、今回ご紹介する7パターンを思い出していただければ、美容室・美容師さんにとって新しい記事のヒントがあるかもしれません。

 

せっかく更新するなら集客に繋げたい!?

こんな想いをお持ちの美容師さんも多いのではないでしょうか。確かにブログを書くことによって、経費はかからないにしても人の時間を使うことになります。そこには人件費が発生しているので、効果を求めがちになってしまいます。しかし、ブログの得意分野は顧客とのコミュニケーションであり、自己開示の場所でもあります。

それを無視してしまうと「売り込み」になってしまい、読者は引いてしまいます。『読者が知りたいこと』であり『自分たちが伝えたいこと』がマッチングした時に初めて来店の可能性がでてきます。それでは、そんな内容のブログはどういったものなのでしょうか?!

 

読者を惹きつける7つのパターンとは?

この7つです。少しでもイメージして頂きやすいようにパターン名を工夫してみましたが、かえって分かりにくくなっているかもしれません。すいません。詳しくは次の見出しから、ケイアートの事例をふまえて解説させていただきます。(お時間ある方は、事例ブログも合わせて是非ご覧ください)

  1. ここしかない!おもいきった特徴パターン
  2. 石橋をたたいて渡る!周りからの評価パターン
  3. なりたい願望あり!ビジョン重視パターン
  4. 現状から抜け出したい!課題解決パターン
  5. とりあえず乗っかる!流行パターン
  6. それホントなの?体験パターン
  7. 心にジーン!情緒パターン

 

①ここしかない!おもいきった特徴パターン

思い切って、振り切った内容のブログを書いてしまおうと言うものです。「これ普通じゃないよね」「他の人(店)はこんなのやってないね」といった内容です。自己開示が大切ですね。「この人バカじゃないの?!」っていうぐらいが印象に残りやすく、読んでいて面白いです。

■例1) 『生誕30周年記念!マリオから学ぶWEBギャルのギャップの作り方♥』

yamada

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/yamada-mario/

すごいですね。会社(ケイアート)では、正統派美人デザイナーですが引いてしまいます。読んで頂いた方は、私と一緒の気持ちになった方もいると思います。これぞ自己開示ですね。この特徴的な人柄に共感される方は、彼女のことをデザイナー指名してくださるかもしれません。

美容師さんの場合でも、得意な技術や特徴的な趣味や特異なキャラで打ち出せる事があるのではないでしょうか?

 

②石橋をたたいて渡る!周りからの評価パターン

お店選びや何かを買う時に、口コミやレビューを重要視する方って多いですよね。また、テレビや雑誌で紹介されていたら魅力的に感じたり、映画なんかでもアカデミー賞受賞って聞いたら見たくなる時があります。そんな『周り(第三者)からの評価』を打ち出すことで、同じ内容のことでも見え方が変わってきます。

■例2) 『お姉さんデザイナー!?が語る。PR効果1億でも購買にはつながらない。』

yoshikawa

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/yoshikawa-poster/

大阪や神戸に在住の方は、このポスター展が話題になったのをご存知の方も多いのではないでしょうか。このブログの書き出しをだけ見るとただの変な人です。おいおいって感じです。しかし、信頼性のあるところから評価されている事によって作品の見え方も変わり、このデザイナーに対しての印象も変わります。ちょっとおかしな風貌でも頼んでみようかなと思ってもらえるかもしれません。(彼は制作部マネージャーで実際にやり手のデザイナーです)

美容師さんの場合、雑誌掲載やコンテスト実績などはもちろんそうですが、このパターンは‘周りからの評価’という所がポイントですので「担当されたお客様のお声」などもあてはまります。

 

③なりたい願望あり!ビジョン重視パターン

美容室のお客様でも、来店時にすでに明確に「こんなスタイルにしたい!」という方がいらっしゃるかと思います。そんな方には、そのイメージが‘見える化’したものがあると、欲求度が高まりやすくなります。イメージはあるので、あとはそれが見えるようにお伝えできるかどうかがポイントですね。ケイアートにご依頼いただく時にも「インパクトのある・・・」というお声を頂く時があります。

■例3) 『「インパクトのあるオリジナルツールを作りたい!!」って良くお聞きしますが・・・】』

kami

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/tauchi-originaltool/

お客様の「インパクトのある・・・」というイメージを紙や加工などの仕様で見えるようにご紹介しています。この中にお客様がイメージされるものがあれば、「そうそうこんな感じ!」と言っていただけそうです。彼が「喰らえ!!紙の旨い(上手い)加工!!」という面白くない事をいっても、思わずご依頼いただけそうです。

美容師さんの場合、分かりやすいのは撮影されたスタイルの掲載ですね。ポイントは、お客様のイメージとマッチングさせるための‘質’と‘量’です。

 

④現状から抜け出したい!課題解決パターン

とりあえず今ある悩みをどうにかしたい時に、スマホ片手に足踏みしてしまうやつです。どうすれば良いか分からずモヤモヤしている時に、その悩み(課題)を解決できる内容が目に入ったら飛びつきたくなります。

■例4) 『2016年美容業界先読み経営者が取り組む5つポイント!』

nakata

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/nakata-k-art/

ケイアートブログでは、珍しい真面目ブログです。課題(このブログでいうとタイトルの「2016年美容業界先読み経営者が取り組む5つポイント!」が課題で、その課題に対して深堀りし、解決策を訴求しています。こういった課題解決のブログでは、訴求している内容が読者にとってピンっとくれば、即行動にうつりやすくなるのが特徴です。

美容師さんの場合、普段お客様からたくさんご質問や悩みを聞かれていると思いますので、それをブログ記事にするのが分かりやすい方法です。文章構成がポイントですので、「お悩み解決ブログの訴求力をUPさせる5つの要素とは?」という記事もご参考ください。

 

⑤とりあえず乗っかる!流行パターン

ミーハーな方っていますよね。間違えました。流行に敏感な方っていますよね。トレンドに対してアンテナをはっていて、流行っているものについつい意識が向いてしまうやつです。敏感に反応するキーワードは、「流行」「トレンド」はもちろん「最旬」「今」「新しい」「話題」「注目」「遂に」などです。

■例5) 『2015年夏!キラキラメイクで気分をあげる♡♡』

make

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/yoshihara-kirakira/

ケイアートトレンド分析マーケティング部を名乗るスタッフのブログです。あくまで自称です。他のスタッフは認めていません。この流行(トレンド)パターンの特徴は、検索ユーザーの流入が期待できることです。話題になっていることって、その時にネットでも沢山検索されやすくなるんです。流行のキーワードをブログに書くことがポイントです。(この例の場合は「2015」「夏」「キラキラメイク」で、たくさんの流入がありました)

美容師さんの場合、お店にあるファッション誌などの情報からブログネタが転がっています。トレンドブログの書き方は「美容室のSEO対策!トレンドキーワードを使ったブログの書き方」もご参考ください)

 

⑥それホントなの?体験パターン

自分の身近な人の体験談って生の声なので信憑性がありますよね。特に信頼をおいている人の声は影響力大です。もっと言うと、その分野の専門家の声は真実味がおびやすくなります。美容師さんから発せられる美容・ファッション情報はまさにそれです。ケイアートの場合は、広告のことでしょうか?それとも・・・

■例6) 『【閲覧注意】100km歩くと人間の足はこうなる?!WEBギャル第3弾』

100km

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/yamada-walk/

100kmを歩いた体験談ですね。わざわざアイテムや参加費にお金を払って100km歩く大会に出るなんて頭がおかしいのかもしれません。でも私も3回出場しました。100kmウォーキングに興味がある方がこれ見たら興味がなくなってしまいそうです。足があんなに腫れるんですから。体験談ってそれぐらい良い意味でも違う意味でもリアルです。

美容師さんの場合、お店で扱っているメニュー(施術)や店販商品の体験はリアリティがあり、よく購買に繋がっているお話をお聞きします。

 

⑦心にジーン!情緒パターン

感動話が分かりやすい例です。そこにはピュアな想いがあります。そんな純粋さにつけ込んだ響く内容がお届けできれば、読者は普通の文章よりも心に突き刺さります。犬好きの方が犬の動画を見たり、SNSで投稿された結婚式の写真に「いいね!」がつきやすいのもこのパターンです。

■例7) 『モチベーションが上がる!厳選美容師の名言』

名言

出典:http://k-art-factory.jp/blog-contents/ueno-meigen/

このブログ、美容師さんに割とシェアしていただいた記事です。私自身、普段SNSで美容師さんの投稿を見ていても「ジーン」とする事がよくあります。読者にとってその内容が、自分のシチュエーションに近い時や焦点があたっている内容の時ほど、反応率があがっているような気がします。

美容師さんの場合、「美容師という仕事に対する想い」「感動したエピソード」などがこのパターンに位置付けされます。

 

これ書けそう!というパターンはあったでしょうか?

この記事の事例は弊社のブログでしたが、7パターンについては、普段、美容室・美容師さんと関わらせていただく中で分かりやすいものをピックアップしたものです。

本記事の事例をお読みいただいた方の中には、「このパターンはあまり書いたこと無いな」という方もおられたと思います。また、「もっと極端の内容を書いてみよう」と思ってくださった方もいるかもしれません。何か少しでもブログを書く時のヒントになるものが、この記事からお届けできていたら幸いです。

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長沼 大樹

メディア運営・分析・LPO・WEB広告などにおいて、様々な企業のWebマーケティングをサポート。Google AdWords 認定資格保持。Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)保持。

2018年2月9日ホームページ運用

Posted by 長沼 大樹