美容室のホームページでA/Bテストをしたら316%という驚きの結果がでた
自店のホームページにユーザーがアクセスしてくれるのは嬉しいことです。さらに贅沢を言うと、このアクセスしてくれたユーザーが最終的にどうゆう行動をとってくれたら嬉しいでしょうか?1番してほしい行動は、「予約」ではないでしょうか?
この予約の数の多さがホームページによる集客の成果に繋がるからです。今回の記事では、1人でも多くのユーザーに「予約」してもらう為の取組みの1つ「A/Bテスト(ウェブテスト)」についてご紹介いたします。
A/Bテスト(ウェブテスト)とは?
ユーザーが見ているページの一部分、またはページのいくつかの掲載情報において「A」と「B」のパターンを用意して、どちらの方が高い反応を得られるのかをテストする方法のことを言います。(Googleアナリティクスを利用したウェブテストではパターンを複数設置可)
例えばどんな時にA/Bテストをするのか?
下の図のようなページ右下(赤い枠)の所のように「カタログ請求・お問い合わせ」があるとします。ホームページ担当者としては、新規のお客様を獲得したいので、「カタログ請求・お問い合わせ」のボタンをクリックしてほしい所です。
その時に考えます。
「このボタンはもっと目立った方が良いのではないか⁈」
「濃い赤色の方が目立ちそう!」
「いやここは緑でしょ⁈」
「コピーのインパクトがないな」
「もっと大きくしてみようか⁈」
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頭の中でグルグルと正解を考えますが、分かりません。『どうしよう?』と思った時に、A/Bテスト(ウェブテスト)をする事で決断する指標を教えてくれます。
【A/Bテスト実例】美容室のウェブ予約ボタンクリック率
ショップページに掲載している「ウェブ予約」ボタンのクリック率を上げるためにテストを実施しました。変えているのは『コピー』だけです。【WEB予約】と【ネット予約】の2パターン用意しテスト開始です。さてどちらの方がクリック率が高いのでしょうか?
≪Googleアナリティクスの「ウェブテスト」を利用しました≫
このテストの仕組みは、2パターンだけでなく、複数パターンのページを用意し、最も反応の高いページを検証することが出来ます。特徴的な仕組みとして下記のようなものがあげられます。
・流入してきたユーザーに対して表示するページをランダムに変えてくれます。(対象となるユーザーの割合を決めることも出来ます。)
・それぞれのページの検証データをGoogleアナリティクス内でグラフや数値で確認することができます。(元々のパターンをテストパターンのページが上回る可能性を%で教えてくれます。)
ですので、テスト開始の際に設定しておけば、テスト終了まで「期間ごとにデータを入れ替える必要がありません。WEB担当者にはとても有難いサービスです。
注:設定は難しくありませんが、専門的な知識が必要となります。
結果発表!【WEB予約】と【ネット予約】どちらがクリックされやすいのか?
オレンジ色のパターン1の方が結果が出ています。このパターン1というのは、テストパターンである【ネット予約】のことです。図の中に表示されているコンバージョン率というのは、ボタンのクリック率のことです。【WEB予約⇒1.18%】に対して、【ネット予約⇒4.89%】でした。この2つの比較は316%という数値がでました。結果的に元々のパターンを上回る可能性が98.4%でした。
いかがでしょうか?このブログをご覧頂いている皆様の予想は的中されたでしょうか?
コピーを変えるだけで、こんなにもクリック率が変わることがあるんですね!?
テスト後の取り組み
結果では、【ネット予約】の方がクリックしてもらいやすい!といのが分かりました。ですので、このピンク色のボタンのコピーを【ネット予約】に変えてページ自体を更新します。
まとめ
今回の実例では、【ネット予約】の方が圧倒的な反応率でした。しかし、店舗によって「地域」「客層」「性別」「年齢」等は変わります。同じテストでも結果は変わることが予想されます。自店のホームページで成果を上げる場合、設定する目標に合わせて、こういったA/Bテストが実施できると良いですね。ホームページの精度を上げるというのは、PDCAをまわすことだと思います。